心開することを得つ(『大無量寿経」』)

心開することを得つ(『大無量寿経」』)

2013年11月21日木曜日

パート13

大谷派本願寺の報恩講に際会して
 今回の拙ブログ更新日はたまたま表題の時期に一致。このため急遽テーマを切り替えることに。古資料をひっくり返していたところ偶然にも下記資料が目にとまった。そこでさっそく取り上げることにした。

 
報恩講とは
 祖師の忌日に報恩のために行う仏事。延暦寺で天台大師の忌日に行う霜月会、新義真言宗で覚鑁の忌日に法然の門弟は師の忌日に知恩講を営んでおり、親鸞の教団では法然の忌日に念仏聞法の集会が恒例になっていた。(廿五日の御念仏)。親鸞の没後、このような集会は、親鸞の忌日(旧暦11月28日、太陽暦に換算1月16日)にも行われるようになり、覚如が報恩講式を著わしてから形式をととのえ、大谷の廟堂では御報恩念仏会と称して七日間行なわれた。のち勤式作法が定められて御正忌、報恩講として末寺道場にも波及した。現在、本願寺派本願寺・高田専修寺などでは1月9日から16日まで七日間、大谷派本願寺・仏光寺・興正寺などでは11月21日から28日まで七日間営まれている。なお末寺では御正忌より前に予修し、これを引上会、御取越などという。(法蔵館「真宗新辞典」から)




、読み下し
如来興世之正説(にょらいこうせのしょうせつ)、奇特最勝之妙典(きどくさいしょうのみょうでん)、一乗究竟之極説(いちじょうくきょうのごくせつ)、速疾円満之金言(そくしつえんまんのきんげん)、
十方称讃之誠言(じっぽうしょうさんのじょうごん)、時機純熟之真教(じきじゅんじゅくのしんきょう)。
金子大栄師の「口語訳・教行信証」による現代訳
 誠にこれ如来出世の本意を示す正説、奇特際勝の功徳を具うる妙典、唯一究竟の真実を詮わす極説、速疾円満の利益を恵む金言、諸仏称讃して真実を証する誠言、応化時に順い機をうるおす真教である。

私言(ひそやかなるコメント)
 この「七言六句」は『教行信証』教巻の結釈の文である。何と簡潔雄勁な文章でfなかろうか。
これに短い前文がある。即ち次のとおり。「爾者即此顕真実明証也」(しかればすなわちこれ顕真実教の明証なり)。なお結語は「応知」であるが<この点については筆者は単なる「知るべし」ではなく「まさに知るべし」と拝読する要ありと愚考する。

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